サステナビリティ社会
株式会社西部技研の創業者である隈利實の掲げた経営理念「独創と融合」は、西部技研グループにおけるステークホルダーとの共創に繋がります。
西部技研には、一人ひとりの個性や独自性を最大限に尊重しながら、それらを高いレベルで融合させることによって、新たな価値を生み出す土壌や風土が培われています。
この新たな価値を、ステークホルダーの皆さまと高い次元で融合し、未来を共創していくことが、西部技研グループの社会に対する使命と捉えています。
人権・ダイバーシティ
基本的な考え方
西部技研グループでは、2021年に「Seibu Giken Group Policies and Procedures Guideline」を制定しました。ガイドラインにおいては、職場環境方針について、誰もが均等な雇用機会を受けること、また法的に保護される要素に基づくあらゆる差別やハラスメントを禁止すること、安全衛生の確保を掲げています。
また、経営理念である「独創と融合」は、人権尊重を原点としながら更に個々の個性を生かす「Diversity
and Inclusion」の概念の先駆けであり、我々の目指す社会はダイバーシティそのものとなっています。
多様な人材が相互理解と相互尊重に基づいて組織力を最大化することにより、経営理念「独創と融合」の実現を目指します。
人権に関する基本方針
株式会社西部技研では、グループガイドラインを具体化する「リスク・コンプライアンス規程」及び「コンプライアンス・マニュアル」を定めています。その中で、職場指針として、「人権尊重・差別禁止」及び「ハラスメントの禁止」を掲げています。
あらゆる差別及びハラスメントを禁止し、個人の人権を尊重することで、一人ひとりの個性を尊重する企業風土の確立を目指します。
人権に関する取り組み
人的リスク管理
人的リスクについては、コンプライアンス全般の通報・相談窓口によって、差別・ハラスメントの疑いがある事象を確認できるよう整備しています。
リスクマネジメント&コンプライアンス参照
ハラスメント研修
人的リスクを未然に防ぐため、定期的に全社に向けたハラスメント研修を実施しています。過去には「各種ハラスメント」「LGBTQ」等をテーマとした研修を行いました。
ダイバーシティに関する基本方針
多様な人材が相互理解と尊重に基づいて組織力を最大化することにより、経営理念である「独創と融合」の実現を目指します。
そのため、西部技研では、社員一人一人がそれぞれの働き方やライフステージ、性別や国籍などの属性やコンディションにかかわらず、誰もが最大限にパフォーマンスを発揮できる状態をつくることに取り組んでいます。
ダイバーシティに関する取り組み
男女協働・活躍
二代目社長隈智恵子による“女性がより活躍できる会社にしたい”という思いを基に、1998年より女性活躍に力を入れた採用・研修・登用等を実施し、女性活躍を推進してきました。近年では、女性への支援から、男女協働・活躍にステージを移行し、各種取り組みを実施しています。
ハード面では、2018年に本社棟内に企業内保育所「はにかむほいくえん」を設立し、社員の仕事と育児の両立を企業として支援する設備を整えました。
ソフト面では、育児休業の整備と案内により、男性の育児休業取得率も向上しています。また、育児短時間勤務やフレックス勤務等、育児と仕事の両立を支える制度を導入しています。
これらの取り組みを通じて、男女問わずD&Iを進める事、またワークライフシナジーの創出を目指しています。
(女性管理職比率、男女育児休業取得率等、男女協働・活躍に関する各種最新情報は、以下のサイトよりご確認ください。)
外国人の活躍
創業初期より海外展開を実現させ、現在欧州・アメリカ・中国・韓国に現地子会社を展開している当社において、現地子会社及び現地市場との懸け橋となり当社のグローバル展開を支える外国籍社員の活躍及びグローバル人材育成は、経営上重要な課題の一つと捉えています。
外国籍社員の採用を積極的に行い、各部門に配置し活躍を支援しています。
障がい者の活躍
障がいの有無にかかわらず、個人の能力と意欲を重視した採用を行っています。現在法定雇用率を上回る雇用を実現しており、今後も障がいのある従業員が活躍できる職場づくりと積極的な雇用を推進していきます。
また、創業時より、障がい者就労施設(久山自立園)へ自社製品の一部部品の製作を依頼しており、地域の障がい者就労支援の一端を担っています。
表彰
こうしたダイバーシティに関する取り組みをご評価いただき、下記の表彰・認定を受けました。
- くるみん認定
- 福岡県子育て応援宣言
- 女性が輝く先進企業表彰2015
- ダイバーシティ経営企業100選(2017)
- 福岡県障がい者応援まごころ企業認定(2022)
人材活躍
基本的な考え方・人材活躍方針
私たちは、人材活躍方針として、経営理念「独創と融合」の実現を目指すことを根幹として掲げています。
人材活躍・人材育成の取り組み
株式会社西部技研では、一人一人が進化を続け、全体で「独創と融合」を実現するために、部門・全社研修による能力開発や、積極的な学びや改善提案を支援する取り組みを行っています。
社内研修
個人の独自性と創造性を発揮するための基礎・土台づくりとして、各部門における専門教育・OJTを実施しています。 また、全社横断では、資格・役割に応じた階層別研修のほか、ビジネス基礎力や専門スキル向上のためのキャリア研修も実施しています。 これら社内研修においては、研修終了後に満足度評価を実施してプログラム改善に努めるほか、実践度調査を後日行い、スキルの定着状況についても確認を行う仕組みを構築しています。
主な共通研修プログラム
階層別研修 | 新⼊社員から管理職層まで、それぞれの階層に求められる問題解決スキル・マネジメントスキルを確認し育成する (実施例:ロジカルシンキング、リーダーシップ・マネジメント) |
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スキル研修 | 個⼈の職種やニーズに応じて、必要なビジネススキルを習得する (実施例:ファシリテーション、マーケティング) |
全社共通研修 | 社会⼈・企業⼈としての共通リテラシーを確認する。 (実施例:コンプライアンス、ハラスメント) |
QC教育 | 製品・業務品質担保のため、QCの⼿法や品質向上のための技術研修を実施する |
自己啓発・社外研修
社内での学びに加え、自ら学び成長する意欲を支援するため、資格取得や通信教育等の自己啓発活動について費用の支援を行っています。
また、自主的な学びを超え、多様な視点を持つ他社人材との交流を通じ、独創と融合の実現や経営視点の育成を図るため、社外の様々な研修への派遣を支援しています。
改善提案活動
業務において、飽くなき挑戦や改善を創出するため、改善提案活動への支援と表彰活動を行っています。
- 個人レベルにおける取り組み:P-UP(Productivity- UP)活動
- チームによる取り組み:QC活動
- 全社横断PJ:VC活動
グローバル人材育成
多様な価値観を融合して新しい価値を継続的に生み出していくグローバル人材の育成を重視し、語学学習や海外派遣の機会提供を行っています。
働き方・ワークライフシナジー
基本的な考え方
私たちは、ワークライフバランス(仕事とプライベートの適切な調和)から、ワークライフシナジー(仕事とプライベートの相乗効果の最大化)へと働き方をシフトしていくことを目指しています。
ワークライフシナジーへ向けた取り組み
ワークライフシナジーを創出するため、独自の働き方支援施策を行っています。
多様な働き方
働く時間・勤務地の制約を超え、よりパフォーマンスが発揮できる働き方を支援するため、フレックス勤務・短時間勤務(育児・介護・健康等の理由による/子の年齢制限無し)やテレワーク制度の導入を行っています。
テレワーク制度は2023年に改定し、制度登録者以外でも随時テレワークを実施することが可能となりました。業務の種類に応じて、出社とテレワークを組み合わせたハイブリッドな働き方を推奨しています。
ポジティブオフ休暇
年に1度、有給休暇の5日間連続取得により9連休を実現するポジティブ・オフ休暇制度を導入・推奨しています。業務外での充実した経験を得ること、また不在時の業務引き継ぎを通じた業務の見える化や効率化が期待されています。
独自の休暇
その他にも、配偶者の出産時の育児休暇や、勤続10年以上の社員に10年毎に付与される永年勤続休暇等、ライフイベントに応じた独自の休暇を設定しています。
インフォーマル組織(サークル活動)
同じ趣味や背景を持つ社員同士の業務外の連携を深めることを目的として、サークル活動等のインフォーマルな組織活動の実行を支援しています。
安全と健康
労働安全衛生
当社の事業に関わる全ての関係者の労働安全衛生を最優先し、安全かつ健康で働きやすい環境を確保します。
各事業所における安全衛生委員会において、安全衛生に関する取り組みを共有し水平展開を行い、また年間の優良事業所表彰を行い、安全衛生に関する意識を高める取り組みを行っています。
今後も、職場における労働安全衛生水準の向上に継続的に取組んで参ります。
健康経営
社員が心身ともに健康であることが企業価値を生み出す源泉であると考え、健康経営の実現に向けた取り組みを行っています。
長時間労働者について、希望者については法令の対象基準時間未満であっても産業医面談の実施を可能とし、長時間労働からの心身のサインを見落とさない仕組み作りを行っています。
日頃からの心身の健康を整えることを応援すべく、社員の健康診断・ストレスチェック受診促進を行うとともに、独自の制度「健康づくりやります宣言」により、禁煙や健康づくりのための取り組みを宣言した際、また達成した際に、報奨金を支払う等、全社において社員の健康に対する意識を高める活動を行っています。
コミュニティ
地域への貢献
はにかむほいくえん
当社では、2018年より企業主導型保育施設として「はにかむほいくえん」を運営しています。
従業員の福利厚生としての側面だけでなく、地域の皆さまの仕事と育児の両立をサポートできるよう、また、子供たちの未来を地域で育むことを目標にしています。
安全・安心を第一にした豊かな保育環境を目指して参ります。
住所 | 〒811-3134 福岡県古賀市青柳3108-3 (株式会社西部技研 本社1階) |
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保育時間 | 8:00〜18:00(延長保育はありません) |
開園日 | 月曜〜金曜の平日のみ |
休園日 | 土日祝日、年末年始(12/29~1/3)および事業主の定める休日 |
定員 | 30名 |
業務運営 | 株式会社テノ.サポート |
「はにかむほいくえん」の命名由来
西部技研製品の基本となるハチの巣構造「ハニカム」と、子どもたちのやさしく「はにかむ」笑顔があふれるところとなるようにとの願いを込めて名付けられました。
スウェーデン・ノルウェー名誉領事館
在福岡スウェーデン名誉領事館
きっかけは当社が1984年に開発した除湿ローター”SSCR”でした。当時、海外はおろか国内での知名度も乏しかった当社でしたが、この製品を最初に評価いただいたのがスウェーデンの企業だったのです。スウェーデンはローター式除湿機が発明された国であり、その地で我々の製品を高く評価いただいたことは、当時の当社にとって大きな自信に繋がる出来事となりました。その後同国で除湿機の製造販売を行っていたDST社との業務提携をスタートし、同社は1993年にグループ会社の一員となりました。そのような背景から、2016年に代表の隈がスウェーデン名誉領事に就任し、当社も神戸市内に次ぐ国内2箇所目のスウェーデン名誉領事館として業務をスタートさせました。スウェーデンと日本の友好な関係をさらに発展させるべく、当社も微力ながら尽力していく所存です。
在福岡ノルウェー名誉領事館
スウェーデン名誉領事就任をきっかけに、隣国のノルウェーにおいても縁が深まり、2021年に代表の隈がノルウェー名誉領事に就任し、在福岡ノルウェー名誉領事館の業務がスタートしました。 当社エントランス及び名誉領事館室は、スウェーデンとノルウェー両国の国旗・国章が立ち並んでいます。
技術・文化支援
公益財団法人「隈科学技術・文化振興会」への寄付
創業者・隈利實及び隈智恵子の科学技術・文化に対する造詣と敬意を次世代に引き継ぐため、公益財団法人「隈科学技術・文化振興会」を設立し、その運営費を寄付しています。