事業・製品大気中二酸化炭素(CO₂)濃縮・供給装置 

C-SAVE Green®はDAC(Direct Air Capture、直接空気回収技術)で、大気中に含まれるCO₂を濃縮して植物に供給する製品です。
いちごなどのビニールハウス栽培においては、日中に植物の光合成によりビニールハウス内のCO₂濃度が低下します。この時に、本製品のような光合成促進機でCO₂を施用すると作物の収穫量を向上できます。

特長

1.常温で安全かつクリーンな濃縮ガスを供給

大気中のCO₂を自社開発の固体吸着材が吸着します。CO₂の脱着は40℃程度で行うため、供給ガスは常温で、葉の近くから効率的にCO₂を供給する局所施用が可能です。燃焼がなく、吸着材の飛散もないので、安全でクリーンなガスを供給することができ、化石燃焼を使わないため環境負荷がありません。

2.燃料補給やガス交換の手間が不要

大気中のCO₂を使用するため、燃料補給やガスボンベの交換などが不要です。

3.簡単設置

キャスターがついているため、灯油燃焼式等で必要となるクレーンやフォークリフトによるハウス内への搬入は不要であり、ハウス設置後でも導入が可能です。燃料タンクなどの設置も不要です。
必要なユーティリティは電気のみです。

導入効果

1.収量増加

2019年からいちごの高設栽培で実証試験を実施しており、無施用と比較して収量が増加することを確認しています。

2.ランニングコスト

2021年から戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)で、研究開発を行い、灯油燃焼式等と遜色ない値となることを確認しました。

製品ラインナップ

CO₂施用例

・葉に近いところを通した子ダクトの孔から濃縮CO₂を与える局所施用で、効率的にCO₂を供給

・ダクトは栽培列数、長さで必要部材をお見積り

・設置方法はダクト設置マニュアルでサポート

お客様の声

・燃料不要、大気中のCO₂を集めて作物に供給するC-SAVE Green®
 ――西部技研の独自技術がカーボンニュートラルな農業に貢献

試験的導入も可能

・まずは小区画へ試験的に導入を試して頂けることも可能です。

・例えば、小型機で1列だけCO₂施用を行い、効果の確認が出来ます。
 既にCO₂施用されていても、端の列などCO₂濃度が比較的低く、生育の悪い1列のみに試しに入れることも出来ます。

・トマト、キュウリ、葉物(レタスなど)、花卉(バラなど)などのハウス栽培や、
 小区画または小規模の植物工場でも試して頂けます。

・電源は単相100V(15A以内)。

・ご興味のあるお客様はお問合せフォームからご連絡を下さい。

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